ルギア爆誕

劇場版ポケットモンスターの第二作目であるルギア爆誕。
これも小学生の頃に見て以来、10年近くぶりになる観賞ではあったのだが、当時殆ど強い印象を受けなかったのかあまり記憶に残っていなかった。
久しく見こそしたが、特に期待もしていなかった。しかし、その期待を大きく裏切る良作品であった事を先に言わせてもらおう。
テーマはミュウツーの時と大きく変わり、金持ちのコレクターが自分の収集欲のままに世界の生命を司り、3匹によってバランスを保っている、
フリーザー、サンダー、ファイヤーを強引な手段で捕えたせいで世界中の気候が異常になり世界の滅亡の危機に追いやるという物。
そこにルギアが現れ、サトシと力を合わせフリーザー、サンダー、ファイヤーの怒りを鎮めようと言う物。
三匹の伝説の鳥ポケモンはさながら、自然の象徴でありコレクターは人間の欲の象徴と言った所だろうか?人間による環境破壊を風刺したようなストーリーとなっている。
ルギアの語る「世界中の生き物は、それぞれ自分の世界を持っていて。それぞれの世界を侵したり壊したりせず、共に生きていく事が大切だ」という言葉は、
人間もまた、自分たちの事ばかり考えず他の動物と共生していると言う事を忘れないように、という教訓が込められているように読み取れた。
普段本編アニメでは敵役であるロケット団も、世界の破滅を防ぐために大きく活躍するのも見どころの一つだ。
何とかルギアと協力し、三匹の伝説の鳥ポケモンの怒りを鎮める事が出来たサトシ達であったが、最後に母親がサトシをしかりつけた。
世界のためとはいえ、息子に危ない目にあってほしくないし。たとえ世界が救われたとしても、息子の居なくなった世界程寂しい物はない。
母親にとって、息子がいる世界こそが自分の世界である。と個人の世界を大事にする話しに絡めた母が子を思う強い気持ちも見る事ができた。
子どもには少々難しいテーマ性があるせいで、強い印象を持たなかったが大人になって改めてみる事で面白さを実感できる作品だった。

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